コウノトリについて

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コウノトリ

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写真提供:コウノトリ湿地ネット

コウノトリは、全長約110㎝、翼開長約180~200㎝、体重約4.5~5.5㎏の大型鳥である。食性は肉食で大量に食する。ロシア・中国の極東地域(アムール川流域)を主な繁殖地とし、中国の東南部や韓国、台湾に渡って越冬する。日本にも1~2羽が冬鳥として飛来することがある。かつて日本、韓国では留鳥化していたが、1970年代に野生絶滅した。大陸でも生息域を狭めており、生息数は約2,500羽~4,000羽と言われている。

コウノトリ湿地ネット(HPはこちら)

国内では一度野生絶滅し、世界的にも絶滅が危惧されるコウノトリが野生生息できるよう、農家や市民、研究者、企業、行政等と連携して、市民の立場でコウノトリの採餌場所となる湿地の保全活動を行って、人と自然が共生する社会づくりに寄与(会則第3条)することを目指しています。

絶滅から復活へ

日本のコウノトリは、江戸時代までは各地で見られたようだ。だが、明治初期の乱獲とその後の開発等による環境悪化によって激減し、1971年、最後の生息地・豊岡において野生絶滅した。孤立した小集団に陥っていたこと、圃場整備によって湿田が乾田化されて水系が分断されたこと、農薬や化学肥料の大量散布によって餌生物が極端に少なくなったこと等が主な要因であった。兵庫県は本種を絶滅から救うため、1965年から飼育下繁殖を試み、苦難の末に1989年に初の繁殖に成功、以後増殖を続けている。2005年、飼育下での順調な増羽を受け、5羽が初めて野外に放鳥された。以後、野外繁殖にも成功して生息数は100羽を超えるに至り、コウノトリは復活の道を歩み出している。

活動内容

■趣旨
日本でコウノトリが生息するには、人々による里山管理が持続可能であることが前提だ。里に住む多様な人々が、それぞれ主体的に取り組むことが求められる。当会は、その中にあって、地域づくりの全てをコウノトリとの共生を通して判断し、実践しようとするもの。

■主な活動
〇コウノトリの観察・情報発信
 会員等でコウノトリの行動を毎日観察し、その情報をメーリングリストで発信・共有。1日のデータを整理してHPで発信し、年間の記録をまとめている。

〇休耕田・放棄田を活用したビオトープ田の造成・管理
 農家から借りた休耕田や耕作放棄された元水田を住民と一緒にビオトープ化し、コウノトリの餌場に供している。

〇豊岡市立ハチゴロウの戸島湿地の指定管理者受託・管理運営
 コウノトリの生息環境整備・普及啓発を目的としてハチゴロウの戸島湿地の管理運営を行っている。環境教育も実施。

〇普及啓発
 小学校等への環境教育、ポスター・チラシ等による普及啓発、各種講演会・学習会等を随時実施。

〇全国展開へ
 2016年、コウノトリの全国・韓国飛来に伴い、全国のコウノトリ飛来地でコウノトリ保護を行っている人々とのネットワーク構築を目指して「日本コウノトリの会」を結成。毎年、交流会を開催している。